鈴木清幸 会長

アメリカの学生と日本の学生の大きな違い

音声認識に手を出すと会社がつぶれるという神話があったくらい音声認識にはすごくお金がかかるのですよ。しかしながら、既にカーネギーメロン大学(CMU)のメンバーと連携しているものの、市場化の加速を狙って日本の大学とも連携しようと考え、音声認識の著名な研究者がいる4つの大学に対して、高額の研究投資を3年間続けました。でも結局、ちゃんとした結果が出てこなかった。アメリカの方は、ちゃんと結果がでてくるのに、です。それが、日本では出ない。やっている人たちの年代、世代はほぼ一緒だったのですが。それは、責任感の違いや、力の入れ方が違うからだと思います。実は、アメリカの学生は日本の学生と違って大企業に入るのが目的ではないのです。彼らはちゃんと自分の生き方っていうのを非常にはやいうちに見つけ出して、ほとんどの人が起業したり、自分がやりたいことをやることが一番大きな目的になっているのです。だから与えられたものを、とにかく、花開くように、全身全霊を懸けてやるわけですよ。でも日本の学生は、本来の目的をもっていないものだから、大企業にはいることを目的にしてしまい、そこにはいってしまえば自分の本来の目的が、自然にかなえられるとみんなおもっちゃっている。だから大学でお金を与えられて研究をやるというのは、彼らにとってアルバイトでしかないわけで責任を持たないのです。ものをつくるということに対して、そういう決定的な違いがあるのです。だから、学生さんだから与えられたものを、とにかくこなせばいいということではなくて、与えられたもののレベルを、徹底的に高めて、100と言われたものを、時間がなくて50しかいけません、すみませんではなくて、150にして、もっと信頼を勝ち得るみたいなことをするべきだと思います。日本の学生さんにはそういう能動的な考え方を感じられないのです。そこが大きな違いだと思います。

MESSAGE FOR READERS

自分の人生の価値や、自分が生きていく生き様に対して、ある程度自分はこうだ、と言えるようなものを見つけ出してほしいということです。僕は、学生時代とはそういうことをするべき時代であると思います。それができるためにはそれを意識しないとみつからないわけです。やはり自分の人生の目的はいつも、考えるべきだと思います。自分はなんでここに生まれてきて、なぜここにいるのだろうということをね。若いころは、自分の死をあまり意識できないと思いますが、そんなにシリアスに考えなくていいから、たとえば自分が生を終えるときに、一体どういう満足を自分がそのときに得ているか、そこが満足できるようになるには、いま、何をどのようにやったらいいのかってことを考える。経験していないことだから難しいことだけど、考える。そういう方向で、自分のキャリアとか、自分は何をしたいのかを考えていって欲しい。大学生の本当に何でもできると思える良い時期に、安易に、レールの上にのっかり、大企業に就職することを目的にはしないでほしい。大学時代とは、そういう受身から能動に変化すべき、自分のほんとの人生の目的を見つけ出すための重要な時期だと僕は思います。いろんなことを試せる場でもあるのですよね。そこをもっと有効活用して欲しいなと。スポーツのすごい選手になってもいいだろうし。自分が一体なにに向いているかとか、どういう方向にいくべきかを考え、いろいろトライして、次に行くべき真の道(目的)を見つけ出して欲しいなと思います。

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