義家弘介 議員

勉強することはすごい

俺、勉強してきた人間っていうのは、その部分は百パーセント評価するわけですよ。もちろん、ダメなところはダメですよ。でも、勉強してきた、それはすごいことなんです。不良少年時代、よく仲間が言うの。「なんだよあのガリ勉たち、あんなの勉強しかしてきてねえじゃねえか」って。だけど、待ってくれよお前と。俺たち勉強も出来ねえからここにいんだろうと。勉強もスポーツも、全部中途半端だから、こんな中途半端なことしてんだろうと。あいつら偉えじゃねえかと。

実は、勉強って言うのは最も効果的な負荷のかけ方なんです。最も効果的な成長を促す、一つの方法なんです。負荷から、ドロップアウトせずに、さらに自ら負荷まで選択するようになるっていうのはね、これは教育者が本当に愛してくれたか、自分が本当にしっかりしたか、どっちかなんですよね。だから、その負荷から漏れずに、例えば大学まで辿り着く。これは一つの、教育モデルとしては究極の成長。この部分においてはですね。ただもちろん、これからの人生で様々な負荷があるけど、なぜ、一流大学の出身者がすごいのか。これは負荷に耐え続ける一つの癖を身につけたからなんです。勉強であろうとも、研究であろうとも、スポーツであろうとも、すべからく負荷に耐えられない人間っていうのは、夢に辿り着けないわけですから。夢に辿り着くための一つの方法を、勉強という手段を通して学んできたわけです。そういう意味では勉強をやり抜いたことはすごい。よくできたなと。じゃあ次、どんな手段を、試練を手に入れようかってだけの話になるんで。

ただ、ぜんぶ中途半端できた俺なんかは、今、この場所から逃げずに子供たちと向き合っているのはどうしてかって言うと、もう教育だけなんですね。あとは続かなかった。不良も中途半端。友情も、勉強も、なにもかも中途半端だった。でも教育だけは、十数年間、片時も手を抜かずにやり続けてきている。これは子供を救っているっていうより、自分自身の成長、つまり彼らと共に自分も育ってきているだけ、にすぎないんです。このまま臨終のその日まで成長を続けたいという欲求は持っていますけれどもね。

やりたいことが見つからない人はどうすればいいのですか?

何をしたらいいのかわからない、って言ってる奴は、贅沢ですよ。だって、何をしなければならないかって、それはまず、食う。まず、食わなきゃ死んじゃうわけですよね。じゃあ、食うためには何をするのか。働くのか、なにかを創造するのか、もしくは自分で自給自足で作っちゃうのか。あらゆる方法がある。それは、したいことというより、しなきゃ生きていけないことですよね。そのしなきゃ生きていけないことを積み重ねて、自分の適性がわかる。じゃ、これで食ってこう、って。だから俺は、生きる意味はわかんないことが正しいことだと思っている人間なんですよ。勉強には答えがあるけれども、人生の答えは、自分が一生かけて見つければいい。早く出せ、なんて言われなくてもいいわけです。責任さえ持っていたら。生きる意味がわかんないって言うけど、わかんないほうがいい。生きる意味がもし、わかっちゃってて、それが自分の納得いかないものだったら、それこそ生きててもしょうがない。ですよね?その意味が欲しくて、人は苦労しながら、一生懸命、前に進んでいくわけですから。だから、やりたいことが見つからなかったら、いつもこう聞く。今やれることは何なのかって。

今やれることは何なのか

今の環境の中で出来ること。それをまず必死にやることがやりたいことを見つけるうえでの大前提ですよ。今、出来ることもやらない人間が、やりたいことが見つからないっていうのは、それは、俺に言わせれば、ギャグ。そりゃそうでしょ。今、出来ることもやらないで、やりたいことも見つからない、って。不確かな今の先にある未来は、当然不確かですから。まず、今、出来ることをやること。それがまず、大前提。その上で、今、出来ることが十分出来るようになったら、今まで出来なかったことにチャレンジする。するとずっと、チャレンジの世界が広がりますよ。その経験の中から、自分の適性を、見出していけばいい。これは人が教えてくれるものじゃないから自分が経験してみないことには、始まらないことです。やりたいことが見つからないって言ってる人間は、総じて、今、出来ることをやってない人間なんです。例えば、恋をすることだって、今、出来ること。仲間と喧嘩することだって、今、出来ること。それが、やりたいことと繋がるかどうかは、別として、チャレンジとして、永遠に皆さんの歴史の中に残るわけですよね。だから、いっぱい、いっぱいいっぱい、経験をすることが大切。でも、もし傷つくことから逃げてたら、何も経験できません。そこもやっぱり、耐性の問題ですよね。できないってことは、傷つきますよね。勉強って出来ないとなんでこんなに出来ないんだ、とか、なんでこんなに駄目になってきたんだ、とか。それを乗り越えるから、傷に対しても、抵抗が出来る。そしてまた新しいチャレンジができるんですよ。

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