岡島悦子 社長

株式会社プロノバ 代表取締役社長 / 岡島悦子 氏

ヘッドハンター。ハーバード大学MBA。三菱商事、マッキンゼーを経て、2002年グロービスの経営人材紹介事業の立上げに参画。2005年よりグロービス・マネジメント・バンク代表取締役。2007年に「経営のプロ」創出のシンクタンクであるプロノバを設立、代表取締役就任。現在、経営共創基盤 アドバイザー、グロービス経営大学院客員教授。2008年ダボス会議運営の世界経済フォーラムより「Young Global Leader 2007」に選出されるほか、総務省、内閣府委員等を歴任。著書に『抜擢される人の人脈力』(東洋経済新報社)』等。

きっかけとなった恩師の一言

就職後に留学したMBA在学中はかなり勉強しましたが、大学生のときはあまり勉強熱心な学生とは言えなかったと思います。しかし、大学3年の時に所属していたマスコミのゼミで、産経新聞の編集局長だった青木彰先生という方に週1回、寺子屋的に学んだことは、社会に出て開花するきっかけになっていて、とても幸運でした。先生から何を言われたか、と言うと「学生は、どうせまだ卵なんだから、何もかもできるなんて思ってもしょうがないし、就職活動で自分をきれいに見せる必要もまったくない。その代わり、何か一つでいいからキラッと光る自分なりのものをちゃんと説明できるように、自分にラベルをつけろ」というのと、「適性なんて、いま分かるわけがないから、30歳ぐらいまでは自分探しだと思っていろ」、ということですね。これを言われてからすごく楽になって、大学時代に2年間くらい自分分析も兼ねて友達や先生と頻繁に話し、自分の「キラッ」は何だろうと考えるきっかけになったのですごくよかったなって。その原体験がなかったら今の自分はないかもしれないなぁって思いますね。

「ヘッドハンター」という名の「経営課題解決屋」

世の中の方に分かりやすいように、私は自分の肩書を「ヘッドハンター」と名乗ることが多いのですが、私がやっている仕事をもっと具体的に説明すると、人材や組織という切り口からアプローチする「経営コンサルティング」なんですよ。経営上の課題を持っている経営者の方のご相談にのりして経営チームや組織の現状の診断をさせていただきます。「今のままだと、この組織や経営チームでは能力不足だよね」という事になったときには、あるべき経営チームや組織の姿の処方箋を書き、「では、こういったスキルと資質を持ったプロの方を、外部から投入しましょう。」と提案するような仕事をやっています。ヘッドハンター、というより、「経営×人材」という領域での課題解決屋、というほうが近いかもしれません。普通のコンサルティングでは、経営課題解決のために、その会社の診断書をかく。その診断書に応じて処方されるお薬が、例えば新たな事業計画みたいなものだと思うんですけど、私の場合は、「社外から人材を入れること」や「社内人材を育成・抜擢すること」をお薬(ソリューション)として提供しています。特に私の会社では、他の人材紹介会社さんがやっている第二新卒や若手マネージャーといった層の人材紹介ではなく、会社の組織図で言うと、経営者層、例えばCEO(最高経営責任者)やCOO(最高執行責任者)、CFO(最高財務責任者)の人材紹介なんです。経営課題を抱えている会社に、新しい社長として他の会社から優れた人を迎えることもあります。そういった場合には、新社長の実績やスキルもさることながら、その会社の企業文化や従業員の方々と相性もとても重要になります。経営者を相手にしているという点でも、私がやっている仕事はものすごくプロフェッショナルであることを求められる仕事なんですね。

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