小谷武也 社長

就職しやすいことが必ずしも良いわけではない

僕の頃は「就職氷河期」と言われていて、1つの内定をもらえたら「もう一生頑張ります」という時代でした。就職という観点で考えると、どう考えても辛い時代なんですが、今になってその世代は一企業あたりの人数が少ないので企業内で重宝されています。逆にここ数年は入り口が広い分将来的に淘汰されていく可能性もすごく高い。学生に、そういう危機感を持てとまでは言いませんが、仕事の選び方には注意してくださいとは言いたいですね。最初は皆、どうしても「自分のやり易い事」を探してしまいます。しかし「自分のやり易い事」とは言い換えれば「誰でもやりやすいこと」だったりするので、いくらでも代わりがいる人という評価を受ける可能性もあります。単刀直入にいえばその人が一番のリストラ対象になってしまうこともあります。その企業独自の専門性は大概半年もあれば覚えられます。そうではなく、今の時代企業が求める人材は社内の士気が上がるような人間です。どんな職種に就こうと最終的には「上司となり組織を動かしていく人」になってもらわなければ困るわけですから。しかし残念ながらそこから逃げてしまっている人がすごく多い気がします。その時は楽ですが、30歳を超えてふと「自分が何も手にしていない」ことに気づいたりするんですね。逆にそういった年齢でイキイキしている人は若い時にそれなりの困難と戦ってきているずです。成長は困難の先にしかありませんからね。能力というものは戦わなきゃ身に付かないと思っているので、就職しやすい職場に就けば就くほど最終的に自分の首を絞めることになることもあるということを頭に入れておいて欲しいなと思います。

苦手なことから逃げるな

僕の会社では社員に一番やりたくない職種を聞いてそれをやらせます。本人達も「僕は人前でしゃべることが実は苦手です。だから、人前でしゃべるような仕事がしたいです。」と言います。だって22歳からその後40年間、苦手なことから逃げ続けられないですし。その社員と刹那的な付き合いであれば得意なことだけをやらせばいいんでしょうがそうは考えていませんし。その部下がいつか上司になってもいつも逃げてばっかりな人であれば誰もついてこないですしね。だから如何に20代の頃に「苦手なことに向き合うか」が重要だと思います。例えば、就職で東京に来たけど東京のことが嫌いになって田舎に帰った人がいるとします。理由は人それぞれでしょうが、よくよく聞いてみると「東京の町並みが嫌い」というよりは「東京に負けちゃた」という人が少なくない気がします。いったん嫌いになると後付けで嫌いな箇所がどんどん増えてしまいます。そうではなく「勝つまで帰らない」「東京を好きになってから帰る」ことが重要です。仕事においても、「嫌い」をそのままにしておくどころか働くことによって「増えている人」が多いような気がします。これでは長い目で考えて苦しいですよね。転職しようにも年を追うごとに選択肢が先細りしていきますから。当たり前の事なんですが、僕たちは全く逆転の発想です。「年を追うごとに選択肢が増えていく」「夢が膨らんでいく」そんな人生を歩まなければいけないし歩ませなければいけないと考えています。その為にはそれをつくる要因が必要になりますよね。それがここで述べた考え方です。

「企画」という仕事一つとってみても様々な要素から構成されている仕事ですから単に「考えることが好きだから」というようなことだけではその仕事を成功させることは出来ませんよね。自分の苦手と向き合い、嫌なことから逃げるのではなく「それ自体を失くす為の仕事」と考えれば仕事の感覚も少しは変わってくるのではないでしょうか?

MESSAGE FOR READERS

人生は山あり谷ありと言いますよね。上がると下がるしかない。下がると上がるしかない。だから成功したと踏ん反り返れば後は下降するしかないんです。下降したら人間って悔しい思いをした分、上がっていく可能性も高まります。「上手くいかない」ことが必ずしも悪いことではない。そういった経験がなければ「成長できないこと」も沢山ありますからね。逆に全く困難に遭遇してないという人は「天才」か「やりやすいことを選択してしまっているか」のどちらかです。「悔しい思いばかりの若かりし日々」と「何も苦労しない若かりし日々」とどちらが良いのかはわかりませんが、「今」だけを見過ぎず自分の「こうなりたい」という人生設計をしっかりと持って仕事に向き合ってください。今あなたに「意味がない」と思うことでもそれをやっている人がいる限り何か意味があるはず。自分の今まで培った価値観でこれから勝負していくことも大切ですが、それを広げていくことが「仕事」だと思っています。自分にラインを引かず、失敗を恐れず、言ってみれば「若いときに失敗してこないことが一番の失敗」というような感覚で(年寄りの説教みたいですが・・・)仕事に向き合ってもらうと今まで気付かなかった新しい価値に触れ合えると思いますよ。

関係サイト

株式会社オン・ザ・プラネット
新脳図鑑(小谷武也 社長のブログ)

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