宮田拓弥 代表

理系でも経営ができるのですか?

ITの世界では技術自体が分からないと技術の経済も分かりません。例えばソフトウェアを開発する場合、販売コストはかかりますが、開発すればCD-ROMに焼くのは10円もかからない。売れるごとに3万円もらえるとしても、原価は10円ですよね。どういう開発をすると、どういう価値が生まれ、どういう風に売れるかということは、大学で経済の勉強をしていないから分からないというものではありません。どちらかというと、技術を分かっていたほうが、その技術の価値、その技術が実現してどうユーザーに受容されていくのかが理解できると思っています。私自身、理系の大学を卒業した後に、また経済の勉強をし直したという訳でもありません。実学としての、会計などは勉強しなければなりませんが、ITの世界では技術者出身のほうが絶対的に有利です。

今の学生は先を見すぎでは?

会社を作るにしても、会社に入るにしても、一番大事なのはトータルの人生の中で何を実現するのかということだと思います。ただその中で会社の成功をどう位置づけるかが難しい。例えばジェイマジックが『顔ちぇき!』大ヒットにより、売上1000億円規模の会社になれば、会社としては成功かもしれないけど、その社長が長い人生の中で成功したといえるかといえばそれはまた別の話です。私個人としては、ビジネスだけでなく、全く違う勉強もしたいし、家族も大事にしたいし、多面的な人生の在り方があると思っています。学生であればあまり、一気にお金が稼げることに重きを置かないほうがいいのではないでしょうか。 私自身、仕事をするとき、大事にしていることは、こういうものを作りたいとか、自分が何に興味があるのか、ということです。会社の作り方には2種類あって、「絶対社長になりたい」という人と、「やりたいこと」があって会社を作る人に分かれます。私は、ぜひ理系の学生だったら後者になってほしいと思います。宇宙飛行士になりたいとか、世界一速い車を作りたいとか。そちらに重きを置くと、ただ単純にお金を稼げばいいという価値観にはならないはずで、そのほうが私は楽しいと思います。それを実現した結果として、誰かが豊かになるとか、お金が儲かるという副次的なものも見えてきます。

MESSAGE FOR READERS

好きこそものの上手なれです。結局自分は何が好きかということを考えるといいと思います。私自身が今の自分に行き着いたことを考えると、技術の未来、つまり映画やアニメの中で描かれるような「未来」は本当に来ると思っています。 そういう考え方は大事で、例えば、この分野はビジネスサイズが大きいから儲かりそう、ということを若いうちは考えず、やはり自分が好きなこと、自分にとっての根源欲求とがどこにあるのかということをぜひ考えてほしいですし、それが仕事になるように考えてほしいのです。自分が好きなことを仕事にすると、人生がとても豊かになります。若いうちは色んな本を読んだりして沢山のことを吸収することで自分なりの軸を見つけてください。

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