吉野敬介 講師

東進ハイスクール古文講師、吉野塾代表 / 吉野敬介 氏

1966年神奈川県鎌倉市生まれ。 東進ハイスクール古文講師、吉野塾代表。 中学時代から暴走族に加わり、特攻隊長を務める。高校卒業後、失恋をきっかけに20歳の9月に大学受験を決意。4ヶ月で国語の偏差値を25から86にあげ、見事國學院大学に進学。その後、代々木ゼミナールの講師採用試験に史上最年少・最高得点で合格し、以後16年間トップの座に君臨、百万人以上の生徒を合格に導いた。 2007年に代々木ゼミナールを退職後、個別指導の吉野塾を設立。2008年4月からは、東進ハイスクール古文講師として、再び教壇に立っている。

究極の裏技、予備校講師

おれは予備校教師ってのは究極の裏技だと思っている。これ以上の裏技はない。おふくろがいまだに話すんだけど、昔おれに小さい頃何になりたいのって聞いたらおれはいつも「医者になりたい。」って言っていた。なぜかって、日本ではふつう何か買ったら、お金をもらった人がありがとうございましたって言うでしょ。だけど、日本の職業の中で、小さな職業を除いて、お金を払った人に感謝されてありがとうございました、って頭下げられる商売は医者と坊主しかない。うちは親父が坊主じゃないから坊主にはなれないじゃない。じゃぁ医者しかないんだ、っておれ幼稚園の時に思ったのよ。なんで金払ってる人がありがとうございます、って言うんだろうって。でも、もう医者にはなれなかった。それで、究極の裏技はなんだってなってくるともうこの商売しかなかったんだよね。でも、この商売やる以上は明日のこと考えちゃだめなんだよね。いつだめになってもいいんだっていうことを考えていかないと。だっていつまでもつか分からないんだから。予備校教師なんて結局、ヒット商品を飛ばしているみたいなもんだからね。

伸びる受験生って?

伸びるやつっていうのは、おれたち予備校講師が言ったことを素直に受け入れるんだよね。たとえばおれが教えている古文で言うと、いきなり文章読みたいっていう気持ちはわかるんだけど、やっぱりある程度の助動詞とか、助詞などの基本的な文法をおさえて、さらに単語集で100個くらい単語を覚えて、そこから文章を読めば、ある程度成績は伸びていくよ、とおれはよく受験生に言う。できるやつというのはその通りやっていくわけよ。一方で、できないやつはおれらの言うこときかないでいきなり文章読もうとするやつだよね。だから、当然成績は伸びない。でも、できる生徒はできる生徒でおれたちの言う通りにやるんだけど、最後までおれたちの言う通りにやってるやつというのはこれまた受かんないのよ。やっぱりある程度まできたら自分の勉強法っていうのがあるから。今度は自分の勉強法を身につけないとだめだよね。あとは、よくいろんな情報を仕入れてはそれを吸収しようとするやつがいるけど、いいところを全部吸収しようって言うのは無理な話で、そのパーツパーツをとっていって、その中でいい方法を自分自身で見つけていくっていうのが一番だと思うよ。

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