加藤大基 医師

医師を目指す上で大切なこと

やはり、第一線で活躍していこうと思うなら、寝ずに働ける事は、かなり重要なファクターだと思う。あと、個人的に思うのは、最近は患者さんとコミュニケーションがうまく取れない医師も中にはいるので、そういう意味で、コミュニケーションをとれる事が大事でしょう。これは自戒の意味も込めて。あと、多くはやっぱり、患者さんのことを思って一生懸命やっているんだけれども、中には上から目線でいう人もいるので、そういうのはよくないと感じる。時にはつらいことも言わなければならないこともあるのだけれども、若いのに年上の患者さんに、厳しいことを平気な顔をして言う人もいるが、それはおかしいと思う。医学の知識の面では、医師は勉強していて患者よりは知識を持っているわけだが、だからといって上に立って接するわけじゃなくて、議論する上では患者と対等な立場をとるべきだと思う。あと、多くの人は苦しんでいる人を見たら何とかしたいと思うのが当たり前だと思うけど、そういう気持ちをやっぱりしっかり持てる人じゃないとだめだと思う。 また、学生にとって大切な事としては、なかなか受験勉強以外をするのは大変なのだろうけど、教養を身につける事は大事ですよね。患者さんの命に関わる事だしいろんな価値観を持った人がいるわけで、いろんな価値観を共有できる人間でなくてはいけないと思う。だから、数学や物理ができることももちろん必要なのだけれど、そうじゃなくて、一般常識的な教養とか、あと過去の歴史とか文化とかね。造詣が深いほうがおそらく、患者さんとの話がスムーズに行きやすいと思うから。なかなか高校生が受験勉強から離れてそういったところに走るのは難しいとは思うけど、特に大学のうちは、時間があるはずなので、命の現場、また終末期医療というものをむかえるにあたって、多くの人と共有できるさまざまな価値観を知っていることが必要かなと思います。

MESSAGE FOR READERS

休みの使い方とかは重要かな。働き始めてしまえばもう、2週間も3週間も休める、というのはもうあと何十年もないという非常につらい状況になってくるから、やっぱりその休みを使って、ただ遊び惚けるのではなく、旅行に出かけて見聞を広げるとか。今思えば僕も、国内旅行にちょろちょろと行ったぐらいなのだけど、そういう機会ってなかなかないので、親に借金をしてでも、ただ観光に行くだけじゃなく、色々歴史とか文化を学ぶきっかけとして、旅行をしてほしい。あとは、今の話と重なるけど、色々な方面に興味を持ってやっていくことかな。僕が在学中はちょうど東大は教養学部を重視するということで、教養の課程が増えたのです。それで、何が増えたかっていうと結局、僕らのころは、理系は数学と物理をやれみたいな感じで、数学と物理が増えただけで、いわゆる文系的な文化とか宗教とかそういったものを学ぶ時間は全然なかった。けど実際、理系であってもそういったものを学ぶことはとても大事だと僕は思っていて、そういう面でやっぱり見聞を広げておくってこと。あとは、自分で考えて、そのなかで、自分のやりたいことをやっていくことですかね。

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掲載:2008年09月09日   category:医療

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