出口汪 講師

日々の生活が自分を変える

確かにきっかけはあるかもしれないけど、人間は、なにか衝撃的なきっかけがあって変わるのではなく、毎日の繰り返しのなかで変わっていくと思っているんだよね。僕の中では現代文を論理として捉え始めたということによって、いろんなものが変わって、見えてきたという。というのは、最初に話したように、僕自身勉強もしたことないし、感覚人間であって、典型的な文学青年であったから、論理とは一番遠いところにいたんだよね。でも入試問題の文章を論理的に解いていき、そして講義の中で論理的に説明していく。それを毎日、繰り返していくわけでしょ。それを一年、二年、三年やっていくと、自然と頭が論理的に動いてくる。文章を、瞬時に論理構造をおさえて理解できるし、話すときも書くときも、しっかりと論理的に話し、論理的に書くことが自然になっていったんだ。そういう毎日の繰り返しの中で僕自身が変わったね。

成功者の行動パターンとは

教育をどう変えていけばいいか。これは僕一人が言っても変えられるものではないんだけど、僕は今、論理エンジンというのを考えて作っているんだ。これは例えだけどコンピュータのOSと、ソフトという考え方。僕は国語じゃなくて、まず、言語の処理能力を高めていくことが大事だと思っている。学習の根底には言語の問題があると思っているわけ。それを解決するもの、つまり言語の処理能力がコンピュータのOSに当たるものなのね。そのOSがしっかりしていると、それに乗っかって、英語や数学、いろんなソフトを動かすことが出来る、という考え方を持っているんだよね。それで、そのOSにあたるものを、僕が論理エンジンと名づけ、そのOSを、子供のときからどんどん強化していけばいいわけだと考えたんだ。そうするともう、全ソフトを動かすことが出来る。更にOSによって、英・数・国・理・社というバラバラのものを、もっとお互いの連関をもって学習することが出来る。例えば、論理そのものは、現代文であろうが英語であろうが、古文、漢文でも一緒なんだし。言語そのものの性質だって、共通点が多いわけだし。OSにあたる言語処理力を高めていく、そのことによって、インプットした情報をしっかり使いこなせるような、こういった頭を作り上げることが出来るんじゃないかと思っているんだ。だからまだ、完成して間もないけど、今はもう私立高で既に百五十校、全体の15%で採用されているんだ。これで、かなり教育は変わると思うよ。

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