兼元謙任 社長

株式会社オウケイウェイヴ代表取締役社長 / 兼元謙任 氏

1966年、愛知県生まれ。愛知県立芸術大学卒業後、デザイン会社GK京都に入社。その後、現在のQ&Aサイトサービスのアイデアを着想し、1999年7月、有限会社オーケーウェブを起業。2000年1月、Q&Aサイト「OKWebコミュニティ」(現・OKWAVE)の正式運用開始。2006年1月、株式会社オウケイウェイヴに社名変更。同年6月、名証セントレックスに上場。社員数約90人、連結売上高約13億円の企業に育てる。

這い上がりの人生

僕は在日の韓国人なんですが(※現在は帰化)、そのことで結構色んな人と対立しました。ある日学校に行ったら韓国人だということが知れて裏に連れていかれてボコボコにされたんです。しかも昨日まで仲良く遊んでいた人がそこにいたということがあってショックでした。何で国籍でこんなに変わるんだろうなっていう問題意識がそのころからありました。国籍という属性は関係ないんじゃないかって。また13年ぐらいの間ボランティアやっていたんですけど、お金が続かずに上手くいかなかったんです。そんな中、東京に出てきてたのですが、結局、東京でも上手くいかず、拾い食いの生活、つまりホームレスの生活をするようになったのです。そんな生活が続いていたある日、中国人の女性と出会いました。働きながら大学に行き、そしてホームレスの人と同棲していた女性でした。そこで、僕の悩みを話したら、ものすごく怒られたんです。彼女は中国の奥地の生涯年収が2万円という非常に貧しい農村部に住んでいました。その村の人って、非常に危険な工事現場で働かされるんです。作業中に建物から落ちても2万円で事が済むからという理由です。それを聞いてびっくりして。その女性は日本のほうが中国よりよっぽど共産国家だ。勉強しに行きたい、と思って日本に来たそうです。でも日本に来ても、お金がないので、ホームレスの方と同棲して大学行っているのに、お前は何なんだ、こんなとこでちょっといじめられたくらいで、くよくよしやがって、ふざけんじゃねーって言われてすごい大喧嘩したんですよ。でもその後考え直して。そのころ、妻と子供もいましたし、やっぱりこのままではいけない、ここから這い上がろうと決心したんです。

目標の立て方

目標って意外と決まらないじゃないですか。なので、目標を決めるのが難しかったら「嫌な感じって何?」というのを書き出すといいです。例えば「親切にされない」とか「周りがやる気の無い人たちばかり」などと書いて、それを対極に考え、反対のことをすればいいんです。つまり、その時に「じゃあそれをどうしたいの?」という質問を自分に投げかける。もしやる気のない人たちばかりで嫌だと思ったら、やる気のある人たちのグループに参入すればいいですよね。自分も人種差別を受けたときに、無視されるのが一番つらいと分かりました。逆に、一番うれしいことは「ありがとう」って言われることなんですね。「ありがとう」とは「あなたがいてくれて喜ばしい」という意味なので、それを言ってもらえたらなと。こういうことを積み上げていくと、大体何がしたいのか、というのが見えてくると思いますよ。

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