佐藤弘志 社長

受け継がれる会社の文化

「店長やってね。」と入社1年たたないうちに、社員に言うんですよ。すると「半年しかトレーニング受けてなくて、店長できるんですか?」とよく言われるんですけど、「大丈夫ではありません」と答えています。そりゃ失敗もしますし、教わってないこともあります。でもその時は周りが必ず見ていてくれます。地域ごとのお店が集まったエリア単位で会社が出来ていて、そこにはエリアマネージャーがいます。そして何か失敗したときには必ずフォローを入れます。だから安心して失敗して来いよって言っています。でも店長になってお店に行くと、そこで自分のお母さんみたいなアルバイトさんが仕切っているんですよね。そしてそういう人たちが、若い店長に「店長ね、そんな言い方したら皆やる気なくすよ」と言ってくれたりします。でもそうやって暖かくされればまだいい方で、アルバイトさんが全員辞めたりとかやっぱり定期的に起こります。アルバイトさんだったら辞めるの簡単ですからね。そうなるとお店も開けられないし、本当につらいと思います。その時「自分が間違っていたんだな。」と気づくんです。ただ、その時に当然周りのお店から皆来てくれて、お店を守って支えてくれます。店長がつぶれようが、アルバイトさんがいなくなろうが、お店は続かなきゃいけないので。皆自分も同じ失敗をしてきているから暖かいんです。そして、失敗をしないと、いい大人になれないことを皆分かっています。うちの会社の一番の強みというのはその文化が脈々とあってそれを受け継いできている人間が何人もいることですね。

インフラとしてのブックオフ

ブックオフのこれからの展望は、捨てたくない人のためのインフラになることです。インフラの代表って、水道とか電気だと思うんですけど、「~市に住んだら水道がたまに出ない」とか「水が臭い」とか、それってすごく困りますよね。それと同じぐらいの責任感を持って1個1個のお店を作っていくことが今の大きな方向性です。捨てたくない人は全国にいて、その人達にうちのお店に来ていただければあなたの捨てたくないという気持ちをフルに受け止めます。具体的にはなるべくそれは買い取り、買い取れないものがあったときに捨てるのではなく、リサイクルに回させていただき、かつきれいで活気があるお店を全国に用意していきます。それはインフラとしてなので、「このエリアのブックオフはだめだ、このエリアにはそもそもブックオフがない」などがないようにしたいです。そして、本だけでなく、様々な製品の総合リユースを目指しています。例えばお父さんの文庫本とお姉ちゃんのコミックと、お母さんの洋服とか一切合財を車に積んで、お店に来ていただくと全部売れます。そして今度は、お母さんは洋服選び、子供はマンガを立ち読みして、お父さんはオーディオのコーナーで中古の製品を買って頂ければいいと思います。つまり来る時はいらないものをどっさり持ってきて、帰る時には中古で安く、品質の高いものをどっさり買って帰ってくる。という場所を全国に作ることが今の会社の方向性ですね。

MESSAGE FOR READERS

学生の時はとにかく遊んでください。そして、社会に出た時に、序盤でめちゃくちゃ苦労する会社を選んでください。30代くらいから責任持たされて、仕事も面白くなる会社もまだいっぱいあります。ただ、世の中すごく早いので、それこそ一つの会社に一生いないなんて今は当たり前です。そうすると20代前半でどこまで成長できるかが重要です。そして、それは会社に入らないと成長できません。実務の世界って就職してからなんですよね。だから序盤でなるべく苦労して、かつプロに向けて壁にガンガンぶちあたるところに行って、そこで思いっきり苦労するために、今のうちはバンバン遊んどけばいいと思います。

関係サイト

ブックオフコーポレーション株式会社

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