佐藤弘志 社長

ブックオフコーポレーション株式会社 代表取締役社長 / 佐藤弘志 氏

昭和45年8月23日生
平成7年3月東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了
平成7年4月マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパン入社
平成9年8月ブックオフコーポレーション㈱入社
平成9年9月取締役企業戦略室担当
平成15年4月ブックオフメディア㈱代表取締役
平成19年4月ブックオフコーポレーション㈱執行役員企業戦略担当
平成19年6月代表取締役社長

ブックオフへの入社

僕は学生時代、工学部の社会工学というところで勉強していました。例えば公共事業があって住民ともめている時に、それをどうやっていいプロセスに乗せていくかということをやっていて、いわば「世の中どうする思考」を持っていました。でも、ある業界で詳しくなってコツコツやるよりは、世の中を広い目で見る仕事をやりたかったので、色んな業種に行ける経営コンサルティング会社のマッキンゼーに入りました。マッキンゼーに入ると、強烈なエリート意識を埋め込まれました。「お前たちは物事を見るフレームワークを知っているから、知らない人に教えてあげて幸せにするんだ。」という風にです。そして大卒1年目で、その道30年の大企業の幹部に向かって物申すわけです。マッキンゼーに2年半程いましたが、コンサル会社ってクライアントが3ヶ月とか半年で変わるんです。僕も初めは製造をして、販売のマーケティングをして、次は携帯電話会社をやって、という感じです。それはそれで楽しかったのですが、自分の手で完成させることはできないので自分の手でやってみたいと、探していたらブックオフと出会いました。ブックオフは、僕も学生当時からよく使っていて、しかも新しいビジネスだぞ、と思い、地元ということもあり応募しました。すると、当時の社長の坂本さんに会って日本酒を飲まされて、「一緒にやりましょう」と言ってもらって入社しました。

トップと現場の距離

ブックオフに入社してからは、新しいことをやってやろう、変えてやろう、と動くんですけど、空回りしていました。なぜかというと、マッキンゼーが世の中に出している価値はトップと現場の距離が離れていることから生まれてきます。会社組織が大きいと、現場で何が起こっているのかを経営トップがちゃんと把握していない場合が結構多いので、そういう時に、現場の人から全部聞いて、それをきちんとまとめて、トップに教えてあげることをしていたんです。でも、ブックオフはトップと現場の距離が非常に近く、かつ現場第一で、現場の人が自分の頭で考えて色々変えていく、という環境がありました。そうすると、自分がそれまで教わっていたアプローチは基本的には通用しないです。すでに現場が強くて、現場が動いていたので、自分が前のノリでやろうとしても、現場に「何言っているんですか」と言われてしまった、ということです。

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